下界はカラカラできのこは望めず、かといって茨城県は山が無いに等しい。
日帰りでは遠征もきつい。
あーだこーだのすったもんだの末、急きょ1泊1日で栃木のきのこ師匠のところへ行くことに。
私はかれこれ7,8年ぶり?くらいの奥日光。
天気は雨。でもきのこは期待できそうです。
以前来た時は鹿のせいで下草がまるハゲだった印象がありましたが、だいぶ緑が増えている気がしました。
川の流や地形もだいぶ変わっている場所があって、こんな短期間でとびっくり。
しかも最近場所によってはヤマビルが出るようになったのだとか!うひぃぃ、勘弁して。

ヒメベニテングタケ
薄暗い森の中のあちこちにぽつらぽつらと結構な数が出ていました。
幼菌のほうが赤色が濃いので、小さくても目立ちます。

チシオタケ
時期が過ぎていたり、泥がはねていたり、なかなかキレイな株に出会えません。

ニカワハリタケ 通称”猫の舌”
ゼラチン質でグミみたいな弾力があるきのこ。裏は針状になっています。
触っても猫の舌みたりにザリザリ痛くは無いですよ。むしろぷにぷに感触がくせになります。
写真よく見ると胞子を飛ばしていますね!

ムカシオオミダレタケ
初遭遇。裏側の迷路状のひだが特徴的なきのこ。

オオミノミミブサタケ 成熟した個体
初遭遇。しかも超レア菌。
ミミブサタケだ!と大喜びしていたのですが、帰宅してから師匠に「顕鏡したところ胞子が大きいのでオオミノミミブサタケだ」との連絡をいただきました。手持ちの図鑑で調べたところ、確かに菌核からの発生の仕方などが、ミミブサタケとは違いました。
どちらにしても大変めずらしいきのこです。
刺激に反応して胞子を吹き出します。写真を撮ろうと周りの落ち葉を少しどけた瞬間に、ぶわーっと胞子を出しました。その瞬間を撮りたくてカメラを構えて色々とちょっかいを出してみるのですが、全然反応しません。結局うまく撮ることができませんでした。

オオミノミミブサタケ 若い個体

スギタケモドキ
結構あちこちで見られましたが、これが一番立派な株でした。
スギタケと違い鱗片がとげ状で立っているのが特徴です。

大変わかりにくいと思いますが、タモギタケの大きな株。
倒木や低い位置のはすぐに取られてしまいますが、さすがにこんな高い所では手も足も出ませんね。
途中から雨があがり、歩きやすくなりました。
普段下界では見られないきのこたちを沢山見ることができました。
なによりとても涼しかった!
そして創作意欲も刺激されました。