2018年03月29日

第7回ほとんどきのこ展 by Irias

関東のみなさま、今年もこの季節がやってきました。
春の恒例「ほとんどきのこ展」
期間:4月19日(木)〜5月15日(火)
場所:東京谷中・古今東西雑貨店イリアス
詳細はこちら

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kinoko-monoも例年どおり参加します。
貴方が欲しいものは皆が欲しいもの、選びたいなら初日に来るべき!

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ツチグリ行きます。(※生はありません。)

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新作の木枠ブローチ、初お披露目します!

posted by kinoko-mono at 00:00| お知らせ

2018年03月28日

ありがとうございました

遅ればせながら、小林路子さんの展覧会が終了しました。
期間中ミュージアムショップにてkinoko-monoの品をお買い上げ下さった皆様には心より感謝申し上げます。
残念ながら展覧会は巡回しないとのことです。また関東や他の地域でも開催して欲しいですね。

kinoko-monoは初日にギャラリートークと合わせてどっぷり小林路子ワールドを堪能してきちゃいました。私のつたない言葉では表現できないので菌類画についてのコメントはしませんが、1枚づつ満足ゆくまで味わうにはかなりの時間を要しました。あえて挙げるとすれば以前、吉祥寺美術館ではガラスの向こうであまり近づけなかったトキイロヒラタケを、間近でもじっくり観ることができたことが感激でした。ギャラリートークでは後半、来場者からの質問に答えてくださり、小林さんの人柄に触れることができました。これぞまさに彼女の菌類画を表す「きのこの生きている環境も含めてひとつの世界」という言葉が印象的でした。また、30年数年前に「きのこの絵を描いています」と人に言ったところ、「あら、やらしい!」と返され(ええー!?何考えてるのこの人!)と驚愕したエピソードには笑いました。そういえばkinoko-monoも10年くらい前はきのこのアクセサリーを作っていると言うと気持ち悪い・変な人扱いだったので隠していましたし・・・。深山幽谷の気配漂うドクツルタケは、霧立ちこめる森の中を歩き続け、案内人も迷ってるのでは?大丈夫なの???という経験をされたそうで、まさにその雰囲気そのままを閉じ込めた画で、ひやっと湿った空気に頬を撫でられた気がしました。
ミュージアムショップは谷中イリアスさんプロデュースで、「第二会場みたいなミュージアムショップ」を目指しkinoko-monoを含む様々な作家作品が並びました。こちらも堪能していただけたのではないでしょうか。

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お土産。
会場の正面写真を撮り忘れる失態。
以下、ミュージアムショップの様子。
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帰りぎわ雨のなか、京都駅のライトアップが綺麗でした。
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心に焼き付けたものを糧に、また作ります。

posted by kinoko-mono at 22:41| その他

2018年03月02日

ツチグリの開閉と新作ピンバッジ

ツチグリは湿度に応じて開閉します。
と知識として知っているものの、じゃあ実際にどうなのか。
昨年拾っておいたカラカラのカピカピのツチグリで試してみました。
それを眺めながら制作。

ツチグリピンバッジができました。
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ううむ、これだけ並ぶと派手というか激しい。

ちなみにこちらのピンバッジシリーズの新作です。
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なんとか間に合って京都に持って行けます。
関東では谷中イリアス様で4月下旬から始まる恒例の店内イベント「ほとんどきのこ展」でお披露目します。


さて、ツイッターで少し流しましたが、ツチグリの開閉を時間経過でお伝えします。一時間単位で写真を撮れたら良かったのですけど、制作しながら合間に撮っていたので飛び飛びで失礼。
ツチグリは堅い外皮が3層になっていて、一番外側が革質、真ん中の層が給水して膨張・乾燥して収縮する性質を持つため、湿気があると開き、乾くと閉じます。開いたツチグリ特有の模様は一番内側の薄い層がひび割れることでできます。(保育社・原色日本新菌類図鑑など参照)

ではいってみましょうー。(平均室内温度約21℃、湿度33〜37%で行いました)
まずは充分に給水させます。
初めてやってみた際は霧吹きやスポイトなどで少しづつ給水しましたが、途中で忘れて乾いてしまったり。結果として、動きがあるまで水にぼちゃんと入れるのが早く開いて楽でした。
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40分くらいはまったく変化がない印象です。
1時間近く経過すると目に見えて開き始めます。

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開始から約1時間10分経過

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開始から約1時間30分経過

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まだ完全にには開ききっていないが、ツチグリらしくなった。

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開始から約2時間で全開(外皮が若干下に反り返って立ち上がり気味になる)

最初に水に入れて充分に給水させると全開まで2時間ほどでした。
開き始めると早い!という印象を受けました。
全開したところで乾かないようにするとこの状態を維持します。
スポイトで水をあげると白い内皮のひび割れを伝ってさっと流れ広がって染み込みます。
給水しないで放置すると2時間ほどで閉じ始めました。

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閉じ始めから約2時間

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閉じ始めから約4時間

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閉じ始めから約4時間40分

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閉じ始めから約5時間40分

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閉じ始めから10時間以上。完全に閉じました。

ドライヤーで乾燥させたら目に見えてぐいぐい閉じるのでしょうか。
面白そうなので次回試してみよう思います。

ちなみに開閉するのはツチグリ属の「ツチグリ」だけで、エリマキツチグリなどのヒメツチグリ属は一度開いたら閉じることはありません。私は野外で綺麗に開いたツチグリにあまり遭遇したことがなかったので、なかなか感動しました。

オマケ:採取した時に一緒に袋に入れていたモミジバフウの実が・・・イタタタタタ、はさまれてた!
よく見ると外皮の断面が層になっているのがわかりますね。
ちなみに破壊するか給水させるかしないと外れそうもないくらいガチガチに噛んでます。

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posted by kinoko-mono at 21:39| 作品紹介