2020年最後の新作は謎アイテム
「マッシュルームのジッパータブ」

カバンやジャケットなどのジッパー(ファスナー)につける引き手です。
頻繁な水濡れには向かないので、お洗濯の頻度が少ないジャケットや、ほぼ洗濯しないカバン用です。
本体の木は、主に木枠シリーズを作るときに出る端材なので、コクタンなどの硬い材です。
紐は国産ロー引き紐。べたつかず強度抜群。
マッシュルーム部分は銀または真鍮を使用しています。
一般的な成人男性が全力で引き千切ろうとしても平気なくらいの強度があります。
あわててジッパー掴んでカバンをぷらーんとぶら下げちゃっても、すぐにブチッと切れることはなさそうです。
・・・地味に手作り一品物です。
価格は1個2000円くらいと、なんとも中途半端な感じ!

以下、ちょっと長くなる開発話なので、気になる方はどうぞ。
そもそものきっかけは、リュックに付けていたピンバッジを無くしたというお声を聞いた事です。
野外に出る時にかなり荒い使い方をしても、壊れない無くさないアイテムが欲しくなり、以前から気になっていたこのパーツをカスタマイズしてやろうと思いました。ストラップやキーホルダーを付けとくのもいいんですけど、気づいたら無くなってる事が多いですよね。レザーで出来たきのこ型のも見たことがあって憧れましたが、革は専門外なので少し模索してみたものの断念。
kinoko-monoらしいアイテムにしたくて、試行錯誤しました。
たぶん5,6年くらい前からだらだらやってます(笑)
今回やっと日の目を見ました。
ジッパータブを作るにあたっては、以下の事をコンセプトとしました。
1)誰でも簡単に交換・装着できる
2)使いやすいこと(機能性)
3)頑丈さ
4)きのこデザイン
5)コスト

誰でも簡単に付け外しができること、を特に重視しました。工具を使わず付けられます。
丸カンやフックも気づくと開いていたり壊れやすいので使いません。

歴代ずらっと。
初代
とりあえずあるものつなぎ合わせてみた。何一つ良くなかった。
2代目
デザイン性を重視。しかしとても使いにくくコストもかかり過ぎた。
3代目
意外といい線まできた。しかしコストかかり過ぎ!
平紐なので付けると少々ねじれるのも気に食わなかった。
4代目
方向性を変えて材料に木を導入。
この時点でかなり完成に近づいた。
しかしいざ使ってみると、この丸い形状はとても掴みづらかった。
きのこ部分の加工もあまり綺麗にいかず、がっかりしてしばらく放置。

5代目(今回の)
気を取り直しとにかく機能性を追求することに。
とても使いやすくて頑丈な物ができました。
しかし使いやす過ぎて付けたとたん存在を忘れました・・・・汗
まるで最初からそこにあったかのように手にしっくり来ます。
そう、リュックなんかによくついてる大型の黒いプラスチック製ジッパータブ。

こやつです。
まさにこの形状。
あれこれやってみて結局そこに辿り着いたのでした!
あっはっはー。

手間とコスト的に中途半端な値段になってしまったので、定番にはならなそうですが。
制作は楽しいので、息抜きがてら気が向いた時にぽつぽつ作ります。
もし、揃いで何個欲しい!などのご要望ありましたら承りますので、ご相談下さい。
最後までお読みいただきありがとうございました!
