遅い夏休みをいただき、ダンナくんと2人できのこ合宿に参加してきました。
場所は富士山。三重のきのこサークルとベニタケ研究会の合同で、人数は総勢30名にもなりました!
こんな大人数での合宿勉強会&観察会に参加するのは初めてです。
1日目は富士山入りする前に福島のきのこ師匠と合流。長野山梨県境あたりで亜高山帯のきのこを観察しました。
山道をどんどん上がっていくと、カラマツ・シラカバがシラビソ・ダケカンバに。普段平地ばっかりなので、景色を見てるだけでもワクワクします。そして車をとめた途端、鼻先すぐのところにに大きなイグチがどーん!車内から目をこらすと林内のあちらこちらにいるわいるわ。
大豊作です。
全部見てたら前へ進めない。しかも見たことない大型のばっかりです。
・・・接写オンリーな私は早々に諦めました。ダンナくん頑張れ!!
それでも多少は足掻いたので、マシに撮れたぶんをアップ。

ヤマドリタケ
針葉樹です、モドキじゃない方です。貫禄ありますね。

ビョウタケの仲間
先日のイベントで買ったビョウタケのプチジオラマにそっくりで、本物に出会えた感激と作り手の技量の高さに驚愕しました。後日改めて記事にしたいと思います。

ベニテングタケ
言わずと知れたきのこ界のトップスター。今回は真っ赤なのにはお目にかかれず。
2日目は本隊に合流。といっても人数が多すぎるので、ターゲットごとに数チームに分かれて行動です。
富士山もきのこ大量発生中。
走行中の車内からでも大型のイグチ類がぼっこぼこ生えているのが見えます。

バライロウラベニイロガワリ
今回一番見たかったのがこれ!アメリカウラベニイロガワリより全体的に濃い赤みを帯びていて、こちらは毒です。バラ色の美しいきのこ。
撮影で順番待ちになるかと思いきや、あまりに大量に発生しすぎていてありがたみなし。

誰かが引っこ抜いてなげたのでしょうか、道端に放置されていた特大イグチ。重い。
不明種(クリックで拡大)
苔におおわれた感じがとても富士山らしい。
宿に帰ってくると、ベニタケ研究会のメンバーを中心に同定作業・写真撮影・乾燥標本作成と大忙し。記録のとり方や撮影の仕方、乾燥標本にするときのきのこの切り方など、大変勉強になりました。
夕食後はスライド勉強会。このころになると疲れがみえてきて、舟をこぐ人もちらほら。
指名手配のイグチ、センボンキツネノサカズキの発生と経過、きのこの放射性セシウム濃度に関する調査報告、地下生菌の最新報告、クロハツモドキとしてひとまとめにされたきた種の紹介と同定方法、など専門的な内容で、ついていけないながらも興味ぶかく拝聴させていただきました。
終了後ものこった人々の話はつきず、零時をまわってもまだ宴会はつづき、みなさんきのこにかける情熱が元気の源なのでしょうか。
あー、私は脱落しました。ダンナくんは最後までつきあったみたいです。
3日目はまっすぐ帰る人もいるので、希望者だけ富士山周辺で観察を行いました。
私たちは行かなかったのですが、大変美しいタマゴタケの菌輪が見られたそうです。きのこのベテランが勢ぞろいしていても、やっぱりタマゴタケやベニテングタケは人気があるみたいですね。

ヘビキノコモドキ
帰りに秩父あたりでちょこっと寄り道。今年初のヘビキノコモドキ。
きのこづくしの2泊3日。会いたかった方や、会いたかったきのこにも出会えました。
つきあってくれたダンナくんに感謝。
参加されたみなさま、お疲れ様でした。