2018年05月09日

ウメハルシメジ

GWに体調を崩してしまったせいでちょっと遅くなってしまった今年のハルシメジポイント。
残念ながら古くなっている個体がほとんどで食料採取断念。
今年はピクルスにしてみようかと思っていたのに。

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順調に勢力を拡大中のようなので、来年に期待。

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まとまった雨が無かったのでまったく期待していなかったけれど、思ったよりもきのこは出ていた。

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出たてのアラゲカワキタケ。かわいい。

時間があったので筑波山の北側あたりを回って帰る。
杉林の落葉層からコザラミノシメジらしききのこが発生していた。
フラワーパークの売店だけ寄って野菜やらお買い物。
今年はなかなかフィールドに出る時間がとれないので、だいぶ菌成分が足りない。


posted by kinoko-mono at 00:00| 菌探訪

2018年04月19日

茨城県自然博物館に行ってきました

茨城県自然博物館に初めて行きました。
お目当ては開催中の企画展「変形菌」なのですが・・・。
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博物館入り口。
奇跡的に人のいない写真ですけど、実は雨の日曜にも関わらず駐車場は満車の、大型バスも来てて人混みにびっくり。
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展示室につながるホール内にはメタセコイヤと恐竜がどーん。大迫力。
背景はガラスの向こうに館外の森が広がっていて、見せ方がうまい!
館内は多くの家族連れで大混雑。
押したくなるボタンや楽しい仕掛けがいっぱいの展示にお子さん大興奮。大きな水槽や動く恐竜など、随所に楽しませる工夫の凝らされた展示は大人も釘付け。なるほど納得のにぎわいです。
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各展示室は立体的な構造でつながれていてまるで迷路のよう。
そこまで広くはないと思うのですが、三次元的に凝縮されている感じです。
どうしよう、常設展が楽しすぎて全然進めない・・・。
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とか言ってるそばから展示できのこ探し。きのこバカ。
これがまた良くできていて。
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案内板があるんですけど、うーん、クロハツの左後ろあたりに見えるハナオチバタケっぽいの、書いてないぞ・・・。
とかやってると本気で時間が無くなってきました、急げー!

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そうそう、これがお目当てです。
巨大ジクホコリさんたちが出迎えてくれます。
入るとカラフルな子実体写真にまず足が止まり、振り返ると変形菌の動く様子を早回しにした動画に見入ってしまいました。
巨大迷路では黄色いポンチョを着てお子さんたちが走り回ったり、かぶりもので子実体なりきり写真が撮れたり、やはり随所にお子さんを飽きさせない工夫がされています。
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生きたイタモジホコリの変形体が元気に活動中。
顕微鏡で原形質流動の様子を観たり、実体鏡で子実体を観察したりもできます。
変形菌にまつわるざっとひとまわり、難しくなりすぎない範囲で紹介してくれています。
はじめて変形菌という生き物を知る方も、それなりに知っている方もそれぞれ楽しめる内容で良かったです!

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館外には森や広場や遊具施設などもあり、結構な広さ。
博物館裏に広がる菅生沼(すがおぬま)はまるで高地の湿原にいるような景色で、ここが茨城だってことを忘れます。オススメです。
どちらも入館料を払って博物館内から行くようになっていますのでご注意を。

車でないとアクセスが悪いのがネックですが、家族で一日遊び倒すにはもってこい。
お子さん連れが圧倒的に多かったので、静かに楽しみたい方は平日の方が良いのかもしれません。
私もダンナくんも子供に返っちゃってましたが・・・汗。

※変形菌展は6月10日までです。

posted by kinoko-mono at 06:03| 菌探訪

2018年04月14日

木枠ブローチ

新しい木枠のシリーズができました。
以前から作りたかったブローチです。
中身はこれから色々増やして行きたいと思いますが、とりあえずいつものコたちで。

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左上、キイボカサタケとアマガエル
中左から、アミガサタケ、タマゴタケ、アミガサタケ
下左から、アミガサタケ、ベニテングタケ

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布につけると針はかくれて見えなくなります。
大きさは直径3.5センチ前後。
金具があるので、金属アレルギーがある方には向きません。
切り出した木枠の材質や雰囲気に合わせてきのこを配置したり絵柄を入れたりします。ひとつひとつ表情の違う一品物です。絵柄はいつものやり方、ウッドバーニングで線を焼入れてからアクリル絵具で着彩しています。
価格帯は8000〜15000円あたり。

桜舞い散る春の情景をバックにしたアミガサタケをずっと作りたかったので、一番のお気に入りです。お花見シーズンは終わってしまいましたが、春のお出かけに連れ出して欲しい一品です。
絵柄入りブローチは仕上げに透明ニスをかけてあります。

単色のブローチは落ち着いた雰囲気なので季節を問わず活用できそうです。
白木仕上げ(ニス等でコーティングしていない)なので、木の部分は柔らかい布で磨くとより光ります!

※木を使った品なので、汚れたり濡れたりした際はやわらかい布でふき、水気をよくとり、高温多湿の環境に長期間置かないようお気をつけ下さい。カビやシミの原因となります。


posted by kinoko-mono at 15:49| 作品紹介

2018年03月29日

第7回ほとんどきのこ展 by Irias

関東のみなさま、今年もこの季節がやってきました。
春の恒例「ほとんどきのこ展」
期間:4月19日(木)〜5月15日(火)
場所:東京谷中・古今東西雑貨店イリアス
詳細はこちら

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kinoko-monoも例年どおり参加します。
貴方が欲しいものは皆が欲しいもの、選びたいなら初日に来るべき!

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ツチグリ行きます。(※生はありません。)

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新作の木枠ブローチ、初お披露目します!

posted by kinoko-mono at 00:00| お知らせ

2018年03月28日

ありがとうございました

遅ればせながら、小林路子さんの展覧会が終了しました。
期間中ミュージアムショップにてkinoko-monoの品をお買い上げ下さった皆様には心より感謝申し上げます。
残念ながら展覧会は巡回しないとのことです。また関東や他の地域でも開催して欲しいですね。

kinoko-monoは初日にギャラリートークと合わせてどっぷり小林路子ワールドを堪能してきちゃいました。私のつたない言葉では表現できないので菌類画についてのコメントはしませんが、1枚づつ満足ゆくまで味わうにはかなりの時間を要しました。あえて挙げるとすれば以前、吉祥寺美術館ではガラスの向こうであまり近づけなかったトキイロヒラタケを、間近でもじっくり観ることができたことが感激でした。ギャラリートークでは後半、来場者からの質問に答えてくださり、小林さんの人柄に触れることができました。これぞまさに彼女の菌類画を表す「きのこの生きている環境も含めてひとつの世界」という言葉が印象的でした。また、30年数年前に「きのこの絵を描いています」と人に言ったところ、「あら、やらしい!」と返され(ええー!?何考えてるのこの人!)と驚愕したエピソードには笑いました。そういえばkinoko-monoも10年くらい前はきのこのアクセサリーを作っていると言うと気持ち悪い・変な人扱いだったので隠していましたし・・・。深山幽谷の気配漂うドクツルタケは、霧立ちこめる森の中を歩き続け、案内人も迷ってるのでは?大丈夫なの???という経験をされたそうで、まさにその雰囲気そのままを閉じ込めた画で、ひやっと湿った空気に頬を撫でられた気がしました。
ミュージアムショップは谷中イリアスさんプロデュースで、「第二会場みたいなミュージアムショップ」を目指しkinoko-monoを含む様々な作家作品が並びました。こちらも堪能していただけたのではないでしょうか。

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お土産。
会場の正面写真を撮り忘れる失態。
以下、ミュージアムショップの様子。
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帰りぎわ雨のなか、京都駅のライトアップが綺麗でした。
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心に焼き付けたものを糧に、また作ります。

posted by kinoko-mono at 22:41| その他

2018年03月02日

ツチグリの開閉と新作ピンバッジ

ツチグリは湿度に応じて開閉します。
と知識として知っているものの、じゃあ実際にどうなのか。
昨年拾っておいたカラカラのカピカピのツチグリで試してみました。
それを眺めながら制作。

ツチグリピンバッジができました。
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ううむ、これだけ並ぶと派手というか激しい。

ちなみにこちらのピンバッジシリーズの新作です。
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なんとか間に合って京都に持って行けます。
関東では谷中イリアス様で4月下旬から始まる恒例の店内イベント「ほとんどきのこ展」でお披露目します。


さて、ツイッターで少し流しましたが、ツチグリの開閉を時間経過でお伝えします。一時間単位で写真を撮れたら良かったのですけど、制作しながら合間に撮っていたので飛び飛びで失礼。
ツチグリは堅い外皮が3層になっていて、一番外側が革質、真ん中の層が給水して膨張・乾燥して収縮する性質を持つため、湿気があると開き、乾くと閉じます。開いたツチグリ特有の模様は一番内側の薄い層がひび割れることでできます。(保育社・原色日本新菌類図鑑など参照)

ではいってみましょうー。(平均室内温度約21℃、湿度33〜37%で行いました)
まずは充分に給水させます。
初めてやってみた際は霧吹きやスポイトなどで少しづつ給水しましたが、途中で忘れて乾いてしまったり。結果として、動きがあるまで水にぼちゃんと入れるのが早く開いて楽でした。
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40分くらいはまったく変化がない印象です。
1時間近く経過すると目に見えて開き始めます。

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開始から約1時間10分経過

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開始から約1時間30分経過

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まだ完全にには開ききっていないが、ツチグリらしくなった。

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開始から約2時間で全開(外皮が若干下に反り返って立ち上がり気味になる)

最初に水に入れて充分に給水させると全開まで2時間ほどでした。
開き始めると早い!という印象を受けました。
全開したところで乾かないようにするとこの状態を維持します。
スポイトで水をあげると白い内皮のひび割れを伝ってさっと流れ広がって染み込みます。
給水しないで放置すると2時間ほどで閉じ始めました。

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閉じ始めから約2時間

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閉じ始めから約4時間

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閉じ始めから約4時間40分

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閉じ始めから約5時間40分

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閉じ始めから10時間以上。完全に閉じました。

ドライヤーで乾燥させたら目に見えてぐいぐい閉じるのでしょうか。
面白そうなので次回試してみよう思います。

ちなみに開閉するのはツチグリ属の「ツチグリ」だけで、エリマキツチグリなどのヒメツチグリ属は一度開いたら閉じることはありません。私は野外で綺麗に開いたツチグリにあまり遭遇したことがなかったので、なかなか感動しました。

オマケ:採取した時に一緒に袋に入れていたモミジバフウの実が・・・イタタタタタ、はさまれてた!
よく見ると外皮の断面が層になっているのがわかりますね。
ちなみに破壊するか給水させるかしないと外れそうもないくらいガチガチに噛んでます。

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posted by kinoko-mono at 21:39| 作品紹介